WARIKIRI英語クロニクル

英検1級・TOEIC960のihissangが東大・京大・灘高校の入試問題をひたすら解きます。単語レベルはアルクのSVL(究極の英単語)を基準にしています。

東大 入試問題(英語) 2011年 第1問

1.英文について

問題 形式 内容 ジャンル 単語数 語彙レベル readability 難易度
(英文)
難易度
(設問)
95% 97% AVR ARI CLI
第1問-A 要約 科学の授業のやり方 論説文 教育 245 6,000 7,000 2.2 17.9 13.3

 

 東大の英文にしては単語・イディオムのレベルが高く, 語彙を鍛えていなければ要旨を理解するは難しいが、文章自体は論理的でわかり易い。各段落で筆者の言いたいことが明らかなのでまとめ易い文章だと思う。

 

2.問題について

 第一段落では筆者の主張、第二段落では心理学的根拠、第三段落で具体的方法を述べている。

 すなわち、第一段落で、「伝統的な基礎科学の授業は、専門分野の理論や歴史を教えてきたが、これでは十分に理解させることができない。」と科学教育の問題点を指摘し、「科学教育は内容を具体的に教えるべきである。」と主張している。

 第二段落では、「概念上整理されているものが理解しやすい」と心理学的な根拠に基づき、「科学教育も体系的に教えるべきである」とする。

 第三段落では、「時間」を軸として物理・地質学・生物・歴史などを結びつけ、一般教養全体を統合できる」と一つの可能性を提示している。

 

【解答例】

科学の入門課程では理論や歴史ではなく、具体的内容を教えるべきである。例えば、時間の観点から学問分野を結びつけるなどして、知識を体系づけると理解が容易となる。(78語)