1.問題文の難易度
問題 | 形式 | 内容 | ジャンル | 単語数 | 語彙レベル | readability | ||||
95% | 97% | AVR | ARI | CLI | ||||||
第5問 | 総合 | となりの霊媒師 | 小説 | 豪文学 | 874 | 4,000 | 6,000 | 1.6 | 10.6 | 8.8 |
東大の英語入試は一般的に、「単語レベルは高くない、構文も難しくない、量が多いのでスピード勝負」と言われます。本問の英文は4000語レベルなので高2でも読めるはずですが、実際に読んでみると、「なんとなく読めるが、途中からよくわからなくなった」のではないでしょうか?単語レベルは高くないけど、小説独特の難しさ(特殊な意味の単語・見たことのないイディオム・難しい構文に加えて小説の世界観)があります。
2.設問の難易度
2013年度 | |||||||
第7問 | |||||||
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) |
AA | B | C | B | A | A | B | B~C |
易しい順にAA→A→B→C→D |
英文は難しいけれども,設問自体はそんなに難しくありません。(1)は固有名詞に不定冠詞"a"がつく場合の用法を聞く問題です。固有名詞に不定冠詞がつく場合には,様々な意味がありますが,本問で聞かれているのは最も基本的用法である面識のない人をあらわす「~という人」が問われているので、簡単すぎる問題です。
(2)は長文のなかで文法(語法)の知識が問われています。聞かれている語法自体は簡単なので,前後の英文が読めたかどうかがポイントになります。
(3)は難しい!"presence(幽霊)"は普通知らないよねえ。前後から推測するしかないけど,「霊媒師の連れてくる霊のために場所をあける」のはなかなかイメージしにくかった。
(4)は簡単。英文だけ読んでいたらよくわからないけど,間違いの選択肢が明らかにおかしすぎる!ただ”couple (連想する,結び付けて考える)”の意味が分からなかったら確信をもって解答できなかったかも。
(5)も簡単。間違いの選択肢が明らかにおかしすぎる!
(6)も前後から状況をよみとれば簡単に選べます。ただ,「ア hide my feeling of guilt」はちょっと考えた。いろいろ少年なりに「秘密」はあるかもしれないが,別に悪いことしたとは限らないから「罪悪感」とはちがうのかなあ。
(7)は” all the more”の意味を知っていることを前提に,前後関係を読み取らないといけない。”It was therefore (7) all the more alarming‥to hear‥”という構造が読めたかどうかですね。
(8)はちょっと難しい。”could not possibly ”の訳がポイントです。ただ,時制がよくわからん。”could recall ”は過去。”could‥have seen”も過去でいいのかな。