WARIKIRI英語クロニクル

英検1級・TOEIC960のihissangが東大・京大・灘高校の入試問題をひたすら解きます。単語レベルはアルクのSVL(究極の英単語)を基準にしています。

灘高校 2015年度入試問題(英語) 第2問

1.問題

次の各組の2文がほぼ同じ意味になるよう,空所に入る適切な語を答えよ。


1. Ken never fails to keep his word.
    Ken is the (   ) person to (   ) his word.


2. Could you tell me why you did such a stupid thing to her?
    Could you tell me (   ) (   ) you do such a stupid thing to her?


3. When you watch a movie, you should turn off your cellular phone.
    You should not watch a movie (   ) your cellular phone (   ) .


4. His pride wouldn't allow him to accept the money.
    He was too (   ) to accept the money.


5. My cousin loves American pop music.
    My cousin is a (   ) of American pop music.

 

2.解答(難易度は簡単な順に、A→B→B+→C→D)

  Ken is the ( last  ) person to ( break  ) his word.(難易度:B+)

2 Could you tell me ( what  ) ( made  ) you do such a stupid thing to her?(難易度:A)

 3.  You should not watch a movie ( with  )  your cellular phone ( on  )(難易度:B)

4.   He was too ( proud  ) to accept the money.(難易度:A)

5.  My cousin is a ( fan  ) of American pop music.(難易度:A)

 

3.解説

【小問1】(否定構文、イディオム)

  never fail to~の意味が分かるかが第一のポイントです。"fail to~"は「~をしない」。

の意味だから、"never fail to~"は「必ず~する」。"keep one's word"は「約束を守る」 。問題の英文は、「彼は必ず約束を守ります」という意味になります。そして、

 

   "Ken is the (   ) person to (   ) his word".

 

を見たときに、 " the (   ) person to"を見て、”the last person to ~(決して~しない人)” という基本イディオムが出てきたが第二のポイントです。そうすると、書き換える英文は、「彼は決して約束を破らない人です」という意味にすればいいから、"break one's word約束を破る)"というイディオムが出てきたかが第三のポイントです。

 

【小問2】(不定詞)

 問題の英文は「なぜ、彼は彼女にそんな愚かなことをしたのか教えてくれませんか?いう意味です。「なぜ~したのですか?」は「what made ~?」で書き換えができます。

 "make"は使役動詞で、 「make+目的語+do」で「(目的語)に~させる」という意味になります。

ex-1) His song made her cry.(彼の歌が彼女を泣かせた)

 ここで、"his song"を疑問詞"what"に置き換えると、「何が彼女を泣かせたのですか?」となります。

ex-2) What made her cry?

これは、彼女が泣いた理由・原因をきいているので、疑問詞"why"で書き換えができます。

ex-3) Why did she cry?

 

【小問3】(分詞)

 「映画を見るときは、携帯電話の電源をきらないといけません。」という意味になるように書き換えます。

 You should not watch a movie (   ) your cellular phone (   )

 下線部が「携帯電話の電源を入れて」という意味にしたいので、付帯状況の”with”を使えばいい。「電源が入っている」は"on"。

    付帯状況とは、主節の動詞が示す動作と同時に、あるいは平行して関連のある動作が行 われる場合をいいます。「~しながら」と訳す場合が多いですが、それ以外の場合(ex-4)もあります。

ex-1) He listened to music with his eyes closed.(彼は目を閉じて音楽を聞いた)

ex-2) Don’t speak with your mouth full.(食べ物をほおばったままで物を言ってはいけない)
ex-3) She spoke with tears in her eyes.(彼女は目に涙を浮かべて語った)
ex-4) With night coming on, we started for home. (夜になってきたので, 我々は家路についた)

 

【小問4】(不定詞)

   "allow O to ~"で、「Oが~するのを許す」という意味になります。したがって、「彼のプライドは彼がお金を受け取ることを許さなかった」→「彼はプライドが高かったのでお金を受け取らなかった」という意味にすればよい。

  He was too (   ) to accept the money.

 これは"too~to"だから、括弧内には"pride"の形容詞形の”proud”が入ります。「彼はあまりに誇りが高かったのでお金を受け取らなかった」という意味です。これは簡単。

 

【小問5】(名詞)

 問題文は、「私の従兄弟は、アメリカのポップ・ミュージックが好きです」という意味。

 My cousin is a (   ) of American pop music.

(        )の前に不定冠詞"a"があるから、(  )は「~が好きな人」という意味にすればよい。これも簡単。