WARIKIRI英語クロニクル

英検1級・TOEIC960のihissangが東大・京大・灘高校の入試問題をひたすら解きます。単語レベルはアルクのSVL(究極の英単語)を基準にしています。

東大 2015年度入試問題(第4問-B)

本問は下線部訳の問題。段落ごとに見ていきます。

 

❐ 単語・イディオム

【 第一段落 】

・recruit: n.入隊者、新入社員  vt.〈新社員・新会員〉を募集する(ここでは、軍隊だから、徴兵する、召集する( to find new people to join a company, an organization, the armed forces, etc)
boarding school:寄宿学校

stand to attention:気をつけの姿勢で立つ

⇔stand at ease:休めの姿勢を取る

 

❐構文・文法等

【 第一段落 】

 ◇ (ア) He could almost taste the harsh brown soap the teachers had forced him to use to wash his mouth out when he was caught speaking Navajo.「彼は、ナヴァジョ語を話しているのを見つかって、口を洗い流すために先生たちが無理やり使わせた苦い茶色の石けんの味がしそうだった。

wash ~out: 〈よごれ・しみなどを〉洗い落とす
catch 人 ~ing: 〈人が〉(…しているところを)見つける, 取り押さえる

soap の後に関係詞の省略(soap が先行詞とする目的格の関係詞:the teachers had forced him to use the soap⇒( that ) the teachers had forced him to use

 ※25年の解説には「tasteは、canを伴って‥」という記述があるけど。ihissangは、”can almost~”で「ほとんど~できそう」という意味だと思う。本問では、"can almost taste‥”で「ほとんど‥の味がしそう」「‥の味がするほど」の意味。つまり、「昔の記憶がよみがえって口の中に石けんの味がしそう。」ということ。

25年の解説では"harsh"の訳を「強い刺激のある」としている。辞書をみると確かに「(せっけんなどが)刺激が強い」とある。ただ、英英辞書を引くと”CLEANING SUBSTANCE:too strong and likely to damage the thing you are cleaning”とある。確かに石けんは"CLEANING SUBSTANCE"だけど、本問では、口に含んだときの石けんの味についていってるので、単に「まずい」「苦い」でいいと思う。

【第二段落】  

◇(イ) At no time under any circumstances were they to leave the building without permission or alone. 「許可がないときや単独では、いかなる状況の下でも、彼らは建物を出ることは許されなかった。

・at no time:決して…しない

  ex.At no time did anyone say such a horrid thing to her.(誰もそんなひどいことを彼女には言わなかった.)
・were they to leave はもちろん倒置。be to + 不定詞は、 ①予定②可能③義務・命令④運命⑤意図等の意味がある。本問では③義務・命令

 ※at no timeを知っているかどうかがポイント。東大受験生のどれくらいの割合の人が知ってるんだろ?ihissangは知らなかったけど、意味が通るように訳したら上のようになりした。

【第三段落】

 (ウ)Now this government that had punished them in the past for speaking their own language was asking them to use it to help win the war. 「かつて自分たちの言語を話したとして罰したこの政府が、今では、戦争に勝利する手助けをするためにその言語を話すように頼んでいた

※あんまり悩まなかった。高2の教科書レベルの問題。あまりに簡単すぎて、何か大事なことを落としているんじゃないかと心配になるくらい。東大受験生ならみんなこれぐらいの訳はできると思う。どこで差がつくんだろう?